富山・石川県なら金属サイディングがおすすめ
富山・石川県なら金属サイディングがおすすめ
目次
サイディングとは
サイディングとはパネル状のサイディングボード(外壁材)を外壁に張り付けること、またサイディングボード(外壁材)そのものをサイディングとよぶこともあります。
かつて外壁の主流といえばモルタル(セメントと砂を混ぜたものを左官で仕上げる)でした。しかし今では北陸の新築一戸建て住宅(木造軸組工法に限る)の83.7%*がサイディング張りです。
*住宅金融支援機構「フラット35住宅仕様実態調査」平成29年度
サイディングが普及した理由
安定した品質と施工しやすさ
サイディングボードは外壁メーカーの工場で生産されているため品質が安定しており、比較的容易に施工ができます。一方、モルタルは左官職人の技術に左右されることが多く、その上さらに塗装も必要となるため、初期費用が高めです。
外壁通気構法(工法)
サイディングが普及し始めた1990年代は、外壁の下地に直接はりつける直張りでしたが、サイディングの内側に湿気や水分が入ると逃げ道がなく、結露しやすいという欠点がありました。
その後、サイディングと下地の間に木材(胴縁 どうぶち)を入れて、空気の通り道を確保する外壁通気構法が採用され、2000年代に入ってから大きく普及しました。現在ではサイディングの標準工法となっています。北陸では98.9%*が外壁通気構法と、ほぼ100%の普及率です。
*住宅金融支援機構「フラット35住宅仕様実態調査」平成29年度
もともとヨーロッパや北海道といった寒冷地で取り入れられていた通気構法ですが、湿気を放出し結露を防ぐため、建物全体の耐久性も上がります。そして通気層があるおかげで断熱効果が高まり、外気温との差を緩和することができます。
耐震性
窯業サイディングはモルタルの4~5分の1、金属サイディングはモルタルの8~10分の1という軽さです。モルタルは砂の分量が多いため重くなってしまいます。サイディングなら建物の重量が軽いため、地震の際の揺れ幅も小さくなるのです。また外装材が軽量であれば、柱や梁など構造材への負荷も軽減できます。
1995年の阪神淡路大震災ではモルタルが主流の頃に建てられた木造住宅がほとんどでしたが、当時でも窯業サイディングを使った住宅の86%*は全く被害がなかったと言われています。(*東京大学 1995年8月窯業系サイディング被災調査)
サイディングの種類
金属サイディング
表面材と裏面材で断熱材を挟んだ三層構造で、耐久性と断熱性に優れた金属サイディング。特にリフォームでの普及率が上がってきています。戸建住宅(低層集合住宅含む)リフォーム用外装材の素材別シェアでは、金属サイディング37.6%、窯業サイディング27.8%となっています(矢野経済研究所 外壁材市場白書2018年度版)。金属サイディングは軽量素材なので、重ね張り(カバー工法)も可能です。
窯業サイディング
一方、新築では窯業サイディングのシェアが圧倒的に高くなっています。初期費用がリーズナブルであることも一因と思われます。なんといってもデザインが多彩で、品揃えが豊富です。セメントをベースに繊維質原料を配合し、高温高圧の窯で硬化させるので、窯業サイディングとよばれています。窯業サイディングは不燃または準不燃材料であり、防火性・耐火性が高いのも特長です。
木質サイディング
無垢材に塗装を施した木質サイディングは、戦前の住宅に多く使われていました。現在でも自然のぬくもりを好む方に定評があります。しかし天然木であるがゆえに劣化しやすく、高価です。近年は、窯業・金属サイディングの木目調デザインが充実してきていることもあり、天然木でサイディングするケースは少なくなっています。
富山・石川県で金属サイディングをおすすめする6つの理由
凍害が発生しない
凍害とは外壁に入り込んだ水分が凍結を繰り返すことにより起こる現象です。年月が経つと、外壁の塗膜やコーキングの劣化が進み、ひびや隙間から水分が侵入しやすくなります。寒冷地である富山・石川県では、最低気温が0度以下になると、入り込んだ水分が凍って体積が膨張し、内側から押し出されるような圧力がかかります。気温が上がったときに融解・乾燥を繰り返すことでダメージが蓄積し、徐々に剥離、ポロポロと剥がれてきてしまうのです。
その点、金属は吸水しないので安心です。富山・石川県では雨雪が多く、水分にさらされやすいため、凍害は侮れません。サッシまわりは冷えて水分がたまりやすいので要注意です。また直張り時代のサイディングは通気層がないため、内部結露が発生して凍害になりやすく、リフォームするなら張り替えがおすすめです。
重ね張り(カバー工法)ができる
既存の外壁がモルタルや窯業系サイディングの場合、金属サイディングで上張りできます。金属サイディングは軽量で、建物への負荷が少ないからです。窯業系サイディングですと、セメントを含むため重くなってしまうのと、やはり凍害の観点から重ね張りに向きません。
重ね張り後は壁に厚みが出て、サッシ部分が多少引っ込んでみえますが、二重構造になるので遮音性は高まります。いったん既存の外壁をはがして処分する手間がないため、張り替えよりコストを抑えることもできます。ただし外壁の劣化状況や構造によって重ね張りができないケースがあります。
錆びに強い
金属だとサビが心配とお考えの方、昨今の金属サイディングはトタンとは違います。金属サイディングといえば、錆びにくいガルバリウム鋼板が主流です。亜鉛100%でメッキしたものがトタン、アルミニウム55%・亜鉛43.4%・ケイ素(シリコン)1.6%でメッキしたものがガルバリウム鋼板です。
メッキ成分はサビにつながる腐食を防ぐ役割を果たしますが、ガルバリウム鋼板では亜鉛の犠牲防食作用とあわせて、アルミニウムの不動態皮膜保護作用が働くので、トタンに比べると約3~6倍の耐久性が見込まれます。亜鉛とアルミニウムでは溶解速度が異なり、まず亜鉛が先に溶け出してサビの進行を抑え、あとから溶け出すアルミニウムが安定した膜を形成して覆うことで、耐食性が大幅に向上するというしくみです。
海岸地域や工業地域の厳しい環境の中でもガルバリウム鋼板の高耐食性は十分に発揮されますが、塩害地区ではアルミサイディングという手もあります。
また屋根材のほうでは、次世代ガルバリウムといわれるSGL(エスジーエル)鋼板も出てきています。ガルバリウム鋼板をベースにマグネシウムの防錆効果が加わり、さらに高い耐食性が実現しています。
三層構造による断熱効果
金属だから冷たそうという印象を持つ方がいるかもしれませんが、金属サイディングは断熱材を挟んでいるため、他の外壁材と比較しても高い断熱性を誇ります。例えば窯業サイディングで金属サイディングと同等の断熱性を得るには、5倍の厚さが必要です。モルタルでは約35~40倍の厚さが必要になります。
裏面のアルミラミネート加工紙は、断熱材からの熱を伝えにくい性質をもっています。また外壁の強度を高めるとともに、輻射熱を反射し屋内を快適な温度に保つ効果があります。断熱のない古い家で冬は寒くてしかたがないという方々には、夏涼しく冬暖かい金属サイディングの外壁リフォームがおすすめです。
色あせしにくく長持ち
ガルバリウム鋼板の金属サイディングは変色褪色にも強く、有名外壁メーカーの金属サイディング商品には10~20年保証が謳われています。塗料の中でも耐候性トップクラスのフッ素樹脂塗装で焼き付けした鋼板が多く、塗膜が長持ちするのでメンテナンス回数が少なく済みます。
質感のよさ
すっきりとシャープな外観も金属サイディングならではの良さです。耐久性が高いのでスタイリッシュで美しい外観を長く保つことができます。
近年では、金属サイディングでもリアルさを追求した新しい商品が開発されてきています。
このレンガ調のサイディングボードも金属です。インクジェット塗装で本物に近い風合いが再現されています。金属っぽさを感じさせない見た目ですが、持ってみると非常に軽いのでびっくりします。ぜひショールームでサンプルを手にとってみてください。
金属サイディング事例
金属ならではのシャープな仕上がりです。木をあしらった玄関まわりとの組み合わせで、シンプルでありながらアクセントの効いた、美しくスマートな外観になっています。
2種類の金属サイディングを張り分けて立体感を演出。建物の凹凸が強調され、奥行きを感じさせます。また、くしびき模様と落ち着いた色味が金属っぽさを和らげ、上品でおしゃれな外観に仕上がっています。
最後にオンリーワンリフォーム石友金沢駅西店の金属サイディング施工実例をご紹介します。石目調であたたかみのあるベージュ色を基調としており、一見金属とはわからない仕上がりです。中間には玄関やサッシとも馴染む濃い色でアクセント。玄関脇の側面に新しく設けた窓を含め、窓はすべて複層Low-Eガラスを採用。窓や玄関といった開口部はもちろん、床・天井もしっかり断熱して、断熱材つき金属サイディングを施しているので、冬あたたかく夏すずしい快適空間が実現しています。
オンリーワンリフォーム石友は富山県2店舗・石川県3店舗、地元の気候を知り尽くしたスタッフがアドバイスいたします。金属サイディングを選択肢のひとつとして検討してみたい方、ぜひお気軽にご相談ください。